タテイシ広美社のハロービジョン TVスタジオなどに用途拡大

2001年10月21日 びんご経済レポート 第1425号 26ページ

看板・LED電光表示器設計・施工の(株)タテイシ広美社はこのほど、
放送局のテレビスタジオのセットの一部としてLED表示システムを受注した。
スポーツニュース番組のスタジオ内で、プロ野球の各球場の途中経過表示などに利用するもので、
従来の看板と比べその用途の広さから受注も好調だが、立石社長は「これからが勝負」と気を引き締めている。
自社開発の同システム「ハロービジョン」は、バブルが弾けた92年以降、
事業の建て直しを模索していた同社が、松下電器産業の電光掲示板の販売代理店を引き受けたのがきっかけ。
社長自ら営業に回り、それなりの売り上げを拡大したが、量販店の代理店では、発注者のきめ細やかな要求に応じきれないことを不満に感じ、基盤メーカーなど各企業の賛同を得て、自社での新商品開発に踏み切った。
完成した一号機は不動産業者に納入したが、輝度が低かったことから返品、
二号機の製作に取り掛かりながら、一号機の納入先を再度検討するはめになった。
当時建設が決まっていた神石町のコスモドームに目を付けた立石社長は町長あてにFAXを送り、採用に成功した。
役所への納入実績が出来た同社はその後、広告媒体としての受注に加え、役所などのイベント情報掲示や病院の投薬表示、道路情報の掲示など、多様な業種からの受注があり、現在ではニュースも配信している。
データ送受信の回線が四種類から選べる中で、PHS回線を利用できるのが特長。直結ケーブル、電話回線、ポケットベルまでは大手メーカーも確立しているが、PHS回線を利用した技術は同社にしかないという。
これは京セラ(株)と共同開発したもので、現在特許も出願中、高速データ通信による大容量のデータ入力が可能、テキスト情報のみのポケットベルと違い、ビットマップによりアニメーション表示もできる。
また地下でも利用可能で移設も容易、優先に比べ初期導入コストが小さい。
パネルを組み合わせることからサイズも自由に選べるほか、用途に合わせたソフト開発も行っている。
タイムリーな情報を伝達できる同システムについて、メールでの問い合わせが多く、思いがけない用途に驚くことも多いという立石社長は「今後は小売店を他店舗展開している業者などへのPRを強化していきます」と抱負を語る。