BRT無人バス運行実証実験に当社の『電子ペーパー搭載型バス停』が採用されました

 

 タテイシ広美社では平成30年10 月 19 日(金)~  10 月 28 日(日)に行われた、「ひたちBRT」無人バス運行実証実験において、「電子ペーパー搭載型バス停」を導入しました。

このバス停には、ソーラー発電のみで稼働し、災害時にも活躍する自社設計の省電力電子ペーパーを搭載しています。

電子ペーパーには待ち人数、バス接近情報、決済用QRコードといった、バスを待つ人が知りたい情報を省電力で表示し、人にも環境にも優しいバス停です。

 

筐体サイズ(ソーラーパネル含む) :W520 x H2806.7 x D200

表示部分サイズ :W210 x H270

 

 

 

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【経済リポート 2018年11月1日掲載記事】

 

 

電子ペーパー搭載型バス停採用 BRT無人バスで運行実証実験
タテイシ広美社
阪急阪神グループと共同開発

 

 

 LEDを活用した電光掲示板や屋内外看板などを手がけるタテイシ広美社(府中市河南町114、立石良典社長、電0847・43・4886)が開発を進めている電子ペーパー搭載型バス停=写真上、右側が立石社長=がこのほど、茨城県日立市のひたちBRT(バス高速輸送システム)の無人バス運行実証実験に採用された。実験では2基が用いられるが、同路線を皮切りに東北各地のバス路線でも運用実験が行われるという。阪急阪神ホールディングス傘下のアイテック阪急阪神と共同開発し、同社の販路も含めると全国複数路線1万6千基以上、数十億円にのぼる売り上げが見込まれるという。

 

 同路線は廃線になった日立電鉄線の跡地を利用し、東日本の5バス1鉄道会社を子会社に置く㈱みちのりホールディングス(東京都千代田区)傘下の日立電鉄交通サービス㈱が運営している。同社らは10月19日より28日まで、国立研究開発法人産業技術総合研究所が経済産業省や国土交通省から受託したラストマイル自動走行の実証を行うため、将来の自動運転バスサービスの提供を想定した一般市民向けの実証実験を行った。区間は日立市の大甕駅からおさかなセンターまでの3・2km区間で、1日8便運行した。

 

 今回のバス停は発着地の2カ所のみ。スマホを使ってQRコードを乗車前決済に活用するスマートバス停で、サイズは縦20×横50㎝、高さ約2m。天井上に太陽光発電パネルを設置する。電子ペーパーでは、バスの接近情報▽待ち行列(混雑度合い)▽課金情報などを表示する=写真下。降車者やバス停での課金・登録がない場合は、AIが判断してバス停に止まらずに引き返すこともある。今後は会津や岩手など、みちのりHD傘下のバス会社でも実証実験を重ねて、運行の精度を高めていくという。ゆくゆくは天気や防災・公的な情報なども即時更新できるようにしていく予定だ。

 

 なお電子ペーパーとは、透明なマイクロカプセル内の白と黒の帯電顔料に画素単位で電圧を掛け、電気泳動により描画させる媒体。表示中に電力を消費しない(または極小で済む)上、書き換え時の消費電力も非常に少ない“低消費電力”と、高い“視認性”を誇る。紙と同じように反射光を利用して表示を行うため、視野角が広く直射日光に当たっても見やすく、目に対する負担が少ない。自発光がないので夜間に不向きとされていたが、同社は独自開発の導光板(TLライトパネル)を上部に収めてバス停の表示灯とし、そこからの光を取り入れて夜間での視認性も高めている。同仕組みは2011年の東日本大震災をきっかけに、停電時の緊急一斉告知や防災向け案内などの必要性から、現会長の克昭さんと同社設計開発チーフの卜部さんとが考案。12年の出雲市での試験導入から始まり、以降東京都内の防災告知板、京成バス(本社・千葉県)「環七シャトル」葛西臨海公園駅バス停のバス停留所用大型デジタルサイネージなど多数採用されている。

 

 立石社長(41)の話「近い将来、バスなど公共交通機関の無人化は進んでいくことと思います。弊社は長年にわたり、省電力及び効率的で機能性を高め、防災などでの活用も見据えたバス停の在り方を提唱して参りました。電子ペーパーは当時先代社長(現会長)が打った将来への布石。事業確立の第1段として他社の追随を許さないノウハウを蓄積しておりますが、今後はより信頼性を高め、各事業を伸ばす第2段階として弊社の地域社会に貢献するモノづくりのDNAを繋いでいきたいと考えます」。